以前計算したフランジ結合金具ですが、計算に使った荷重に安全率が2重にかかってたりそもそもかかってなかったり、あるいは荷重の向きが逆だったり主軸と弾性軸を取り違えてたりする致命的なエラーが判明したので再計算しました。ついでに設計シートなんかも見直しを迫られ、何気にこの修正で2週間弱使ってしまったので非常にマズイですね。
新しいフランジ金具
木目垂直方向の面圧強度にかなり支配されています。軸力自体はあんまりないのですが、せん断力が実はかなり大きかったためです。
こちらは後桁の結合金具です。こちらも横力にかなり支配されています。なんと言っても28m/sで急降下したときのトルクを一身に背負うパーツなので必然だと思います。はじめは木目を縦にしようと思ったのですが、横力によるモーメントの配分を計算したら意外と横方向の力が大きかったです。金具は学校にあるバンドソーとフライスを使って加工したいのですが、聞くところによると学科が違う人間がいきなり使うのは難しそうなので最悪グラインダーで板から切り出すかどうか…。前後左右合わせて20枚ある金具をグラインダーでなんて原始人でも無ければアホらしすぎます。
試しにグラインダーで切り出してみたジュラ板
一応ミスミで幅だけ指定して買えるので、そうなるとグラインダーの作業は楽になるとは言え、金具1枚あたりの単価が数倍に跳ね上がるので論外です。ミスミのジュラ板は200×200で幅を指定しようが200mmで買おうがそんなに値段が変わらない仕様だったはず。ちなみに、どの金具も長さ×2が190mm以下になるようになっています。地味に厳しい設計制約でした。
ついでにボックスのせん断が集中する端リブも作り変える材料がないので改良せざるを得ないことに。もともと片面金具で十分だったのですが、急遽両面せん断+フランジ厚増となったことで桁との干渉が発生しました。
やっぱり初めての作業は何かと失敗はあるわ時間はかかるわで大変ですが、今回であそこの安全率がかかってないだの、あそこの荷重の算出がおかしいだのと、かなり穴周りの計算をさせられたので最後の方はだいぶ慣れて来た感じがします。同じような計算を翼胴結合や尾翼マウント、脚、操縦桿、舵ホーンなどでまたやると思うので、何だかんだ良い練習でした。
今後の予定
8月17日まで試験勉強で作業の進捗が産めなくなるので、その間に出来るだけ詳細設計を詰めて行こうと思います。大筋はもう見えているのであとはタンタンと手を動かすだけですが、設計を進める時間があるという訳でもない…